福井優子著「観覧車物語」(2005/平凡社)
遊園地やテーマパークに対する本はガイドブックから歴史書・研究書はてはビジネス書まで存在するが、観覧車だけの一般書籍はこの本が始めて。古い絵葉書から特許記事に至るまで多くの文献探索と行動力の賜物です。今後観覧車について出版される時には全てこの本がベースになると思われます。
19世紀の「鉄の時代」から20世紀の「レクリエーションの時代」が見え隠れするアメリカ・日本・ヨーロッパの観覧車の歴史。製作会社へのインタビューさらにアメリカ人研究者との友情がそこかしこに散りばめられた読み物としても秀逸なものでまさに「観覧車物語」。